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新聞記事とEM菌(1)−データ解析編−

EM関係 マスコミ

 新聞は公共の情報源として、さまざまな情報提供を行っており、多くの人達が参考にしています。新聞記事にEM菌がどの様に紹介されてきたか、その動向について2007年1月〜2013年3月の日本国内のEM関係記事(1833件)を拾い集めて解析してみました。EM関係記事を掲載していた新聞社は88社ありました。

 情報のベースとしたのは、過去に新聞に掲載されたEM関係の記事のリストを紹介しているEM環境マガジンWeb Ecopureの「EM関連の新聞報道」とEM研究機構の「EMニュース」です。
http://www.ecopure.info/book/paper.html
http://www.emro.co.jp/topics/index.php?srccode=emnews&page=1
それと、このリストから漏れている記事についても検索して追加しました。まだ検索漏れがあるかも知れないので、これで全てではないとは思います。

※新聞記事は、記者・新聞社が記事にしなければ掲載されないので、実際の普及状況をそのまま反映しているとは限りません。この解析は、どういう活動が新聞記事として取り上げられてきたかを調べたものです。

 2007年は5年以上前になるので検索漏れが多くなっていることも考えられ、実際はもっと多かったかもしれません。
EM関係の記事数には季節変動が見られます。春と秋に多い傾向があり、EM使用の時期が反映されていそうです。
2008年からEM関係記事数は徐々に減少している様子があります。2012年の夏以降は、記事数の減少がはっきりと現れています。(今後の推移がどうなるか気になるところです) 
 2013年は1〜3月分までのデータしか集まっていないので、以降の解析は年間データのある2007年〜2012年に新聞に掲載された記事について解析を行いました。

 EM関係記事ではどいう内容のものが掲載されてきたのかを見てみます。

 新聞に掲載されたEM関係記事の6〜7割が「環境」分野に関するもので、2008年からは記事数が下がっています。「農林水産業」分野の記事数は、環境分野ほど顕著ではありませんが、2009年以降少しずつ減ってきています。「活用法全般」は、健康増進などを含めた広範囲のEM菌活用法に関する記事ですが、こうした記事は若干増加傾向です。「?」は、EM推進団体がEM関連記事として紹介していましたが、記事の具体的な内容が確認できなかったものです。

 掲載数が多い環境分野の内容を見てみます。

 最も多かったのが、河川や湖・沼・堀・用水路・海などの汚染対策としてEM団子やEM培養液を投入する活動を報告しているものでした。
 プールは、清掃や汚れ防止の目的でEM培養液が投入されています。
 EM石鹸・EM洗剤は環境に良いとされ、廃油などの再利用としてEM菌を混ぜて作られています。
 生ごみ処理による「ぼかし」作りは、EM菌の本来の利用法です。
 悪臭対策・塩害対策・放射能対策は、東日本大震災被災地支援に関係して2011年に増えました。
 複数の環境活動を同時に紹介している記事についてはどれかに分類できないので、「環境全般的」としました。

 別な視点で、EMの普及状況に関する記事をピックアップしてみました。

「普及活動」は、講演会や勉強会・活動報告会など、EMの普及活動に関する記事です。
「表彰」は、EMを使った活動が社会貢献したとして表彰されたり、小中高生の環境活動コンクールや環境についてEMをテーマとした作文で賞が与えられたりした事を伝える記事、「自治体」は自治体が主体となってEMを使用した活動を行っている事を伝えている記事です。
被災地支援」は、EMを利用した東日本大震災被災地支援を伝える記事です。

 2011年〜2012年のEM関連の「被災地支援」に関する記事の内容は、次の様なものでした。

 悪臭対策と塩害対策の記事は、2012年以降は掲載がありませんでした。

 EM関係の新聞記事では、子供達(園児〜大学生)がEMを使った環境活動を報じる記事も多くありました。

 記事全体数に占める子供達が関係している記事数分を赤色で示しましたが、割合が分かり易い様に、割合のみを次のグラフにしました。

 2009年をピークに子供達が関与している記事数は減っていますが、EM関係記事全体に占める割合の推移を見ると、2010年以降は横ばいなので、EM関連記事の全体数が減ったことに連動していると考えられます。
 子供達の範囲を園児〜大学生と広くとりましたが、その内訳は次の様になり、ほとんどが小学生で占められています。小学生の他は、ほぼ横ばいとなっていました。

 小学生について、さらにどういう分野の記事であったかグラフにしました。

 環境分野がほとんどです。
 さらに、小学生が関係する環境分野のEM記事の内容を調べました。

 小学生が河川や湖・海などにEM団子を入れる活動を報じる記事は2008年をピークに減少していき、学校のプールにEM菌を投入する記事が2007年〜2009年にかけ急速に増え、その後は減少に転じています。小中学校で実施されている「総合教育」の中での「環境学習」として行われていますが、野外での環境活動であるEM団子投入に対して、プールでの活動は学校内で手軽に行えるので急速に広まったと考えられます。この様な記事内容の変遷は興味深いです。

 ※以上の解析結果に関する考察について、次のエントリーで書きます。

・新聞記事とEM菌(2)−考察編−
http://d.hatena.ne.jp/warbler/20130428/1367131822


参考1:拾い集めたEM関連記事を掲載していた新聞社のリスト
 2013年は1〜3月までの記事です。
(このリストに漏れている新聞社もあると思われます)

参考2:掲載記事の内容の地域別リスト
 2013年は1〜3月までの記事です。
(注)例えば、福島県は「善循環の輪」というEM活用団体への登録数が全国で最も多い県であるのに新聞記事の掲載数は少ないので、新聞記事数がその地域でのEM活用団体の広まり具合をストレートに反映しているものではないことに気を付ける必要があります。