2018-01-01から1年間の記事一覧

EM研究機構との交渉

EM研究機構から弁護士を介して過去の私の投稿に関する削除訂正と謝罪を求める通知が送付され、もし私の対応が不十分であれば法的対処をすると予告されましたので、それに対応すると共に、2018年12月7日に、私からも弁護士を介してEM研究機構に削除訂正要望を…

参考資料:EM菌を構成する微生物を調べた過去の文献

過去の文献による「細菌や真菌」の検出方法は、いずれも分離用のプレート培地で生育をチェックする「平板法」と呼ばれる「培養法」による方法でしたが、プレート培地で育てる人為的な培養条件に合わない菌は、もし存在していてもコロニーを形成せずに見落と…

EM菌に含まれる微生物の解析ーまとめー

※細菌叢の再解析結果をもとに、一部の情報を更新しています。 ↑こちらに「最新情報」があります。 【実験材料と方法】 【Part1 細菌のメタ16SrRNA解析結果】 【Part2 真菌のメタITS解析結果】 ※微生物資材EM1に含まれている可能性の高い微生物 (注)アセト…

EM菌に含まれる微生物の解析ー真菌類ー

※糖蜜培地は、対照実験(ブランク:EM1添加なし)です。 【EM1活性液の微生物解析】 Part2 真菌のメタITS解析結果 (ITS2領域アンプリコンシーケンス) ・ITS領域の解説 ・プライマー結合位置 真核生物: 18S rDNA – ITS1 – 5.8S rDNA – ITS2 – 28S rDNA ・プ…

EM菌に含まれる微生物の解析ー細菌類ー

※糖蜜培地は、対照実験(ブランク:EM1添加なし)です。 【EM1活性液の微生物解析】 Part1 細菌のメタ16SrRNA解析結果 (V3-V4領域アンプリコンシーケンス) [イルミナ社:NGSの新たな利用法 16S rRNAメタゲノム解析のポイント プロトコールのご紹介 より]…

EM菌に含まれる微生物の解析ー実験の概要ー

微生物資材として売られているEM菌は、EM1を主力商品として「乳酸菌、酵⺟、光合成細菌」を主体とした微⽣物で構成されると宣伝されています。 しかし、これまで多くの文献において「光合成細菌が検出されなかった」と報告されてきました。EM菌開発者の比嘉…

新装版『「ニセ医学」に騙されないために』解説文

NATROM改め名取宏(なとろむ)さんの著書『「ニセ医学」に騙されないために』の新装版が出版されます。(発売日は11月29日です) この本に収録されている解説文を出版社のご厚意により、無料で公開します。 20年ほど前になりますが、私の知人のAさんは妊娠…

名誉毀損の裁判も大変です

前記事では、裁判官に相手側の虚偽を認めてもらえなくて、悔し涙を飲んだ経験に触れましたが、「名誉毀損」裁判はグレーゾーンが広くて裁判官による判断の差が出やすく、担当した裁判官による運・不運にも大きく左右されます。 私が原告の裁判で、先月(10/2…

ニセ科学批判をする覚悟

ニセ科学批判を本格的にするには、(相手が相手だけに)自分が泥水をかぶる覚悟でやらないとできません。まともな研究者が相手しない方が良いというのは、そういう部分。分かってはいたけど、やはり大変です。 少しでも私側に落ち度があれば、たちまちそこを…

「名誉毀損で刑事告訴」した顛末記-ダイジェスト版

話せば長いことながら、、、これじゃ長くて読み切れないよ! とのことで、ダイジェスト版です。 1. 「きのこ組」を名乗る人物から、執拗な誹謗中傷を受けていました。 私と関わった人物にも直接嫌がらせをするようになって、さらに「きのこ組」が流した私に…

裁判所の判断は検察とは全く異なった

この記事↓の続きです。 【裁判所と検察の判断内容の比較】 ブログ記事『「美味しんぼ」叩きの3ババトリオご紹介』に対して、名誉毀損が成立するかどうかの判断が裁判所と検察で大きく異なりました。「事実摘示型」の名誉毀損の構成となるので、両者の判断内…

裁判所はこう判断した

この記事↓の続きです。 2016(平成28)年12月26日に、函館地裁民事部に「きのこ組」を名誉毀損で提訴しました(ブログ記事4件、ツイート3件)。 ※提訴したブログ記事4件の中には、刑事告訴をした『「美味しんぼ」叩きの3ババトリオご紹介』を甲1の1号証とし…

検察審査会に申し立ててみた

この記事↓の続きです。 検察の判断に納得できなかったので、「検察審査会」に申し立てをしました。 検察審査会は、一般市民から抽選で選ばれた審査員11名が検察の裁定を審査して、それが不当だと思う人が過半数(6人以上)であれば「不起訴不当」、8人以上(…

刑事告訴の結果は・・・ええっ?

「きのこ組」からの執拗な誹謗中傷を受けて刑事告訴した経緯をブログに書いたら、それによって相手から刑事告訴されました。 【私からの告訴】 告訴補充書も提出してブログ記事4件、ツイート14件を証拠として提出しましたが、検察はいずれも「嫌疑不十分」と…

続3・「名誉毀損で刑事告訴しました」-検察が思ったより酷かった(その3)-

この記事↓の続きです。 【事情聴取3】 状況:担当検事は最終的に「きのこ組」の起訴を上司が許可しないのだと説明しました。 途中で「きのこ組」のツイートにリンクされている画像の投稿者「か」についての話題になりました。 片瀬「御用学者の条件は満たし…

続2・「名誉毀損で刑事告訴しました」-検察が思ったより酷かった(その2)-

この記事↓の続きです。 【事情聴取2】 状況:次第に担当検事の本音が出てきます。 片瀬「あの、持ってくるのを忘れたんですけれど、…さんのブログに、膨大なコメントが入っているんですよ。おかしな人達の所には、おかしな人達が集まるんですけどね、でも、…

続1・「名誉毀損で刑事告訴しました」-検察が思ったより酷かった(その1)-

4年前に書いた『名誉毀損で刑事告訴しました』 の続きになります。このブログ記事は慎重に弁護士のチェックを受けてから公開しましたが、「きのこ組」はこの記事は自分に対する名誉毀損だとして私を刑事告訴しました。 担当検事(副検事)は、「きのこ組」や…

補足資料「名誉毀損で刑事告訴しました」

この記事の補足資料です。 ネット中傷に対して、実際に刑事告訴をして受理されるまでの過程を報告した上記ブログ記事をUPした経緯を説明します。 私がこのブログ記事を書いた理由 第1の目的:記事冒頭に書いた通り「ネットにおける執拗な誹謗中傷行為に悩ま…

EMによる水質改善効果徹底検証(4)-三宅川編

愛知県稲沢市は平成14年度から開始したEM菌を使用した河川浄化活動の廃止を決定して、平成29年度でEM菌を定期的に三宅川に投入していた活動を止めました。 廃止の理由は、公共下水道と浄化槽の普及が主な理由となっていますが、実際にEM菌の投入効果がどの程…

愛知県稲沢市はEM菌を使用した河川浄化活動を廃止

愛知県が実施した「EM菌による河川の環境改善の検証」報告書を以前紹介しましたが、EM菌による浄化効果を確認できないという結論でした。 この検証を行った川が流れる稲沢市では、平成29年度でEM菌の投入を終了することが、「平成29年度 第2回稲沢市環境審議…

大内(元)校長との会話の録音公開

大内義行中学校長(現在は定年により退職)にEM菌を使った授業に関する事実関係の取材をして、2013年5月15日に次の記事をUPしました。 ・『DND出口氏の記事にある青森市立西中校長インタビューの事実関係の確認』 この記事に関して、2013年10月31日に出口俊…

<豆知識> 「コクラン」て何?

コクランについての解説を再掲します。 コクランのロゴには、色々な思いが込められています。このロゴの内部のグラフが何を表しているのか翻訳して紹介します。 ロゴの内部は プラセボ(偽薬・偽処置)とある健康管理法を比べた7つのランダム化対照試験系(RCT…

EM菌 VS サルモネラ菌

徳島県に公文書の情報開示請求をして、「平成23年度 畜産関係業績発表会 発表集録」を入手しました。この中で、EM菌で鶏舎を消毒していたら「鶏舎内環境からのサルモネラ検出率」が年々上昇してしまった農場の事例が報告されています。 「鶏卵衛生事業におけ…

愛知県が実施したEM菌による河川の環境改善効果の検証

茨城県が各都道府県に対して実施したアンケートで愛知県は、 「平成16~ 17年度に、EM菌による河川の水質浄化効果を把握するため、EM菌による浄化実験を行っていた河川(BOD:10~50mg/L程度)で、EM菌の投入か所の上下流において水質・底質の分析調査を実施し…

大阪市が実施したEM菌による河川の環境改善効果の検証

大阪市は、EM菌が投入されている淀川・道頓堀川・神崎川において、EM菌の投入効果がどれだけあるのかを調査していました。大阪市よりこれらの報告書を入手できましたので、紹介します。 いずれもEM菌を河川に投入しても改善効果はみられず、逆に状況によって…

国交省の担当課職員も河川へのEM菌投入を問題視していた

広島県から公文書として開示された資料の中に、平成16年9月に国交省の淀川河川事務所河川環境課の職員からEM菌に関する情報提供がありました。 それによると、この職員は以下の理由でEM菌(EM団子)の投入をやめるように指導しようとしていました。 ・EM菌の…

外来微生物の投入が在来微生物に及ぼす影響について

長崎県が実施した 『大村湾環境保全・活性化事業(有用微生物「えひめAl-1」を用いた環境改善効果検証事業)に係る水質等調査結果(平成16~ 18年度調査結果) 』より id:warbler の 大村湾環境保全・活性化事業(有用微生物年えひめAI-1を用いた環境改善効果検証…

全国47都道府県:EM菌による水質浄化活動への補助金に関する調査結果

平成29年5月に茨城県から全国46都道府県にアンケート調査が実施されていました。 茨城県に公文書開示請求した結果、全国の都道府県からの回答が記入された調査票を開示して頂けました。 調査結果まとめ (補)アンケートを実施した茨城県については、これま…

岡山県によるEM菌の水質改善効果の検証結果の紹介

岡山県は、平成6~7年度にかけて、EM菌が河川や湖沼の水質改善に使えるかどうかを検証しています。この検証結果は、「岡山県環境保健センタ一年報」第19号と第20号で報告されていますので、改めて紹介します。 【岡山県環境保健センタ一年報 第19号】収録 結…

福井県によるEM菌の水質改善効果の検証結果の紹介

福井県は、平成12~14年度にかけて、地元の環境保全団体(三方五湖浄化推進連絡協議会)と共同で(実験担当:環境保全団体、浄化効果および環境影響調査担当:福井県環境政策課)、EM菌が河川と湖沼の水質改善に使えるかどうかを検証していました。 公文書(…