続1・「名誉毀損で刑事告訴しました」-検察が思ったより酷かった(その1)-

4年前に書いた『名誉毀損で刑事告訴しました』

の続きになります。このブログ記事は慎重に弁護士のチェックを受けてから公開しましたが、「きのこ組」はこの記事は自分に対する名誉毀損だとして私を刑事告訴しました。

 

担当検事(副検事)は、「きのこ組」やその友人たちが「家宅捜索を受けた事」「刑事告訴された事」をネットでいくら書いても良いけれども、告訴した側がそれを書くのは名誉毀損罪になり得るとして、「きのこ組」からの告訴状を受理しました。

 

※私の当該記事は「名誉毀損罪」が成立するとは考えられない理由は、

補足資料「名誉毀損で刑事告訴しました」 - warbler’s diary

で刑法の専門書を示して説明しています。

 

担当検事は、2015(平成27)年9月3日に私への事情聴取を任意で執り行いましたが、その際のやりとりを全て録音しています。当初この録音を公開するつもりで、個人情報に関する部分や公開に差し障りのある部分を無音化やトリミング処理をしたものを準備していましたが、内容的に「きのこ組」に対する嫌がらせと受け取られかねない部分がありましたので、録音全体の公開は見合わせることにしました。

(公開には適さないと判断しましたが、情報の取り扱いに信頼のおけるメディア関係者等に限り、内容を確認して頂くために非公開の条件でお聞かせすることは可能です)

 

ここでは、その一部を書き起こして紹介します。担当した副検事の個人名の部分は「検事」と書き換えました。取り調べは約2時間でしたが、要所をピックアップします。(順序は入れ替えていません)

 

【事情聴取1

状況:私を起訴するために、検事は「名誉毀損の罪を犯した」と認めさせようとしてきました。

 

検事「FC2に書いて、ツイッターに書いて、結局みんなが攻撃し合ったり、それに乗っかったりっていう世界じゃないですか」

片瀬「だから、私はそうならない様に、配慮してこういう事をしているんです」

検事「配慮ができているって、私見て思えないんだけど。それを見れば、きのこ組がだんだん、だんだん怒りに打ち震えてくるんだよね」

片瀬「だって、見て下さい。私はほとんど相手をしていないんですよ。言いがかりなんですよ、一方的な。で、この告訴にしても…」

検事「だから、あなたの著書とかでもね、結局そんな、胡散臭いものには騙されるなみたいなのがあるわけでしょ」

片瀬「でも、きのこ組さんの名前は出していないですよ。名指しで」

検事「でも…」

片瀬「言説に対する批判というのは、個人攻撃ではないです」

検事「もちろんそうです。私はそれを個人攻撃だなんて一言も言ってない。そうではないけれども、やはりね、あなたはあなたの持った正しい知識でね、間違った知識を持って、それを勧めている者に対して、やはりそれは普通の人はちゃんとした知識でやって下さいよっていう。警鐘でしょ?だから、そういう風な形で、やはりね、もう何もしなければ、名誉棄損されることはないわけです、本来は

 

片瀬「批判に対しては、正当な批判でくればいい。根拠はあるんですっていう、ちゃんとした、冷静な説明をしてくればいいはずなんですよ。それを、きのこ組さんは…」

検事「本人は、だから一応大丈夫だ、良いものだって書いてあるわけじゃないですか」

片瀬「その反論の仕方が、罵倒と誹謗中傷じゃないですか」

検事「だから、ネットでやるから、そうなるんじゃないの?」

片瀬「いや、私はネットだけでやってないですよ。本で、書籍でやってますよ」

検事「本、書籍で見れば、また私らの信じている乳酸菌に対して文句を言ってるって思うよ、そりゃ」

 

検事「自分で引き受けていくから、攻撃対象として、攻撃が酷くなっていくんでしょ」

片瀬「えっ?ていうか、私に絞られてきたのは…」

(STAP細胞増殖液の商売がらみだからと、再度説明しようとしているのに、遮られる)

検事「みんなで、戦っていれば良かったんじゃないの?」

 

検事「だから今回は、ただそのツイッターなりね、FC2でもやる事が酷いっていうことになればね、ちゃんと追い出されたりするでしょ。本来」

片瀬「そんなの、追い出されないですよ。いつまでもだから。ええとね、言いたい人は言うんですよ。それを相手にする人が増えていくのが問題なんですよ。だって、あの…」

検事「FC2ブログを見ていたら、もっとひどい事は一杯書いてあるよ」

片瀬「言論の自由というのがありますから、例えばその、きのこ組さんの『発酵マニアの天然工房』を、私がそんなの発禁処分にしろとか、そういう事はできるわけないですし、自由に言えるというか、…自由に批判できるっていう事なんですよ」

検事「それは、向うもおんなじ感覚でおるわけ」

片瀬「批判に対しては、批判で返すっていうのが正当なんです。批判に対して批判ではなくって、罵倒で来てそれが執拗になったんです。執拗っていうか、私がほとんど相手にしていなかったのに、実際にこうやって相手にしていなかったんですよ、直接」

 

検事「だから、攻撃をされる事も覚悟しておかないと、ダメなんだ」

片瀬「それはそうですよ。攻撃は覚悟してやっています。それに対しては、きちっと刑事告訴という形で対応しました」

検事「刑事告訴をしてもらっても構わない。だからそれは、結局最後は警察にやってくれって、あなたはそれを甘んじて受ける覚悟でやられているんじゃないの?」

 

片瀬「いろんな人達から批判は来ますよ。ただ。それが一定レベルの受容範囲を超えるレベルってあるじゃないですか」

 

検事「でも、こういう人が現れることも、想定していないとダメだわ」

片瀬「まあ、何パーセントとか、コンマ何パーセントとかくらいはいます。その為に、刑事告訴とかという法的手段があるんじゃないですか?」

検事「告訴はしてもらってもいいけれども、要するに、私らにしたら、これお互い告訴している内容が、こっちは酷い、こっちは酷くないっていうレベルには、この告訴事実だけを見る限りでは思えない」

 

片瀬「あの、弁護士さんに…」

 

[中座して弁護士と話す]

 

[取調室に戻る]

片瀬「すみません。弁護士さんと話しをして、検事さんのいう事はやっぱりおかしい」

検事「先生のいう事は、好きにしてもらったらいい」

片瀬「そもそも名誉棄損というのを根本的な整理をした方が良いと。名誉棄損という概念は、社会的な名誉の棄損であって、本人が侮蔑と感じたとか、愚弄されたとか、不快に思ったとか、それは関係ない。だから社会全体の一般の他の方々が、どう受け止めるかで、社会的な名誉の棄損というのが、結局名誉棄損であって、本人が不快に思ったとか、馬鹿にされたと思ったとか、そういうのは名誉棄損の方ではなくて、侮辱罪の方の概念であって、何か混同されてご主張されているのだったら、こういうおっしゃられている事があり得るかも知れないけれども、そこをちゃんと整理してお話をした方がいいんじゃないかと」

検事「私は整理して話をしているつもりなんだけど」

片瀬「そうなんですか」

検事「私、どちらかというと先生の方が分かっていないんじゃないかなと思うんだけど。刑事ってものと、民事ってものは全く違うので、やっぱり刑事ってのはその処罰価値も含めて、考えていかないとダメだし。だから、やはりね、私らは何もしていない人に攻撃が来て、名誉が棄損されたという状況であれば、やはり当然、純粋な被害者として見ます。ただ、このあなた方の…」

片瀬「何もしていないっていうのを…。(何度も説明したと言いかけてやめる) いいですか?これもちょっと弁護士さんから、説明をした方がいいって言われたのが、批判と攻撃を一緒に考えられてしまっては、まずいんじゃないかって。批判は批判、誹謗中傷攻撃は誹謗中傷攻撃で、全然違うレベルのものであって、批判した事に対して誹謗中傷で返すっていうのが、全く合致していない

 

検事「この、こういう事も覚悟していないとダメじゃないんですかと」

(また堂々巡りしてきたので、告訴内容の話に切り替える)

片瀬「あのちょっと、私の方からかな、直接、7月に明石署に提出した書類をちょっと確認させて下さい。その中にきのこ組さんが、実際に私が売ったっていうことを前提に返答をしている、何回かやりとりしているのがあるんですよ。それは、彼女が実際に自分が書いたのは私が売ったっていう裏付けになっているんです。それをちょっともう一回見て下さい。あのう、私が7月に兵庫県警に…」

事務官「ああ、どれの事か分かります」

片瀬「きのこ組さんは、私が売ったっていうこと前提で、会話を続けているんです。だから、私を名指してやったわけじゃないというのは、まず成立しないんですよね。当時の反応から。後付の言い訳でしかないんです」

事務官「…バッジの見積書の公開してくれ」

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片瀬「それですね。だから、私が売ったっていう事に対して、私に説明を求めているんですよ。売ったことを前提に。で、これは後付けの、片瀬久美子は売ったって言ってないというのは、この書いた当時、ブログを、の反応からすると、意図としてやっぱり私が販売したというのを書いている。それを後付で、どこをどういう風に、入れ知恵されたのかもしれないし、本人が思いついたのかもしれないですけれども、片瀬久美子は売ったとは言っていないという、後から言い出しているんですよ」

検事「たぶん、やばいと思ったからだろうね

片瀬「だから、この私の告訴状は成立しないことは、なんて言うのかな、きのこ組さんが、私が販売したように虚偽を言ったっていう告訴ですね、私の告訴の方は。それが成立しないというのは、まず前提として成り立たないんです」

 

検事「あのね、成立するしないじゃなくてね、この告訴の内容と、要するに純粋な被害者という風には我々としては見れないってことが前提です」

片瀬「わたしがですか?」

検事「そりゃそうでしょう。だから先ほど申し上げている様に、あなたも自分の信念に基づいて何かを発言する以上は、それに対する攻撃があることを覚悟していないとダメ」

片瀬「誹謗中傷を容認する理由にはならないですね」

検事「それはあなた方で、民事でも何でも解決する方法がいくらでもあると思うんだけれども。結局、警察に尻拭けという事でしょ?

片瀬「尻拭けって、酷い言い方ですね

検事「そういう事じゃないですか」

片瀬「そんな事ないです。これは、彼女の誹謗中傷のレベルは刑事として刑事罰として受けるに値するレベルだって言っているんですよ」

検事「だから告訴を受けているわけでしょ?受けられないって言ったわけではないんです。あと、その処罰をどうするかっていうのに関しては、まあ勿論、私らに委ねられているところですけれども。そしたら、あなたはあなたで、告訴されているわけですよ。」

 

片瀬「でも、私への告訴は成立しないと考えています。そもそも…」

検事「成立しないとも限らんのだけど。私、見る限り成立し得るなぁと思うんだけど」

片瀬「ちょっと話をしに行ってきます」

検事「いや、先生は成立しないと思っているんだから」

 

[中座して弁護士と話す]

 

[取調室に戻る]

片瀬「私が、セカンドオピニオンを頂いている、元検事の、検事を10年間勤められていた方で、今弁護士をしていらっしゃるんですけれど、その方のご意見を聞くと、清水先生と全く同じご意見で、まず起訴に値しないってはっきり断言して頂いているんですよ。」

検事「私は値しないとは思ってません、まだ。今のところは。捜査をした結果ですよ」

片瀬「先ほど、検事さんは私の弁護人である清水さんを、民事のことはよく知ってらっしゃるけれど、刑事のことはご存知ないからそういう主張をされていると」

検事「そこまでは言ってないけど。あまりご存知じゃないのかもしれませんね、という程度です」

片瀬「でも、同じですよね、ニュアンスとしては」

検事「そうおっしゃるんであれば、そうでしょう」

片瀬「ですよね。だって、わざわざ言う必要はないですからね」

検事「うん」

 

片瀬「物知らずみたいなことを言われたら、やっぱりちょっとびっくりしますよ」

  

検事「そうじゃなくて、あなたが告訴されている内容が罪に値得るという事は、あなた自身に認識してもらわないとダメだから言っているんです」

片瀬「それは、私は納得できません」

検事「納得できなくてもいいです。なり得る。だから要するにね、これは公益を図ることを目的として掲載したものとは私は読めません。まず。公益を図ることを目的とした体を装っているものだと

 

検事「飯山さん、山崎さんはね、きのこ組の側の人間ですよ。その人らは応援して…」

片瀬「私は、悪意を持って書いたものではないですし」

検事「あなたはそのつもりでも、き…(きのこ組さんと言おうとした)、要するに書かれた方は、そういうのを許さないし

 

片瀬「昨日の取り調べで丁寧に何度も繰り返して説明しました」

検事「書いてあるよ、だからそのあなたは違うって内容は」

片瀬「それで、説明せざるを得ないような状態になって、これをどういう形で対応しましょうという事で、弁護士さんと相談して、清水さんと相談して事実を…」

検事「私にしたらね。あなたは、ここまでの状態で告訴されるところまではいいんですよ。それをまず、警察の捜査の結果に委ねて任せてくれればいいのに、こういうものを書くから、逆告訴をいかれるんでしょ?」

 

片瀬「彼女たちがデタラメを混ぜて一杯書いて、それが炎上しはじめたんですよ」

検事「元々デタラメの人達じゃないですか。だから、告訴したんでしょ?」

片瀬「でも、それを信じて2回も、私は彼女たちのデタラメで殺害予告に至っているんです。2回とも。3回目がまた来るって、今度は2chとかにも…」

検事「殺害されそうになった事あるの?」

片瀬「殺害予告されたって事と、きのこ組さんが私のプライバシーを拡散しましたよね」

検事「FC2ブログの殺害予告みたいなのが、結構出ているよね。いろんな場面で、それが本当にあるかどうかの話ではなくて。あれで書き込みがあって、殺害予告があって、殺害されたっていう事件をほとんど見た事がないんだけれども

 

[電話で弁護士と話す]

片瀬「はい、出てきました、もう一回。これ、どうにかして下さいよ。びっくりです。あの、スマイリーキクチさんの気分が良く分かります。…はい、私も経験しています。それを。…ちょっと話にならないです。耐えられる自信ないです。いいかげんにもう、声を上げそうになって、抑えるために出てきたんですよ、また。ちょっと信じられません。でも、録音を残してますから。…ですよね、刑法230条の2の適用というのも、だから結局、曖昧なんですよね、認識が。あの方々。ええ、…はい。ちょっとまた怒りが下がって冷静になってきたので、また戻ります」

 

[取調室に戻る]

片瀬「清水さんとちょっと話をしたんですが、殺害予告を受けるってこと自体が恐怖心をもたらして、相手の行動を支配しようとするわけじゃないですか。実際に殺害が実行されなくっても、十分恐怖を感じさせることができる」

検事「脅迫罪になるんですよ、もちろん。ならないなんて、言ってないです私」

片瀬「でも殺害は起こらないでしょとおっしゃられたので、ちょっとびっくりしてそこで」

検事「それも言ってないんですけれどね」

片瀬「そうですかね」

検事「実際に起きたのは見た事がありませんとは言いましたよ」

片瀬「結局はニュアンスが同じじゃないですか」

検事「違う」

片瀬「はぁ。ていうかもう、お話しがなかなか通じなくって、もうどうしたらいいか、途方に暮れているんですけれども。とにかく、私、5人の弁護士さんに客観的な意見を、日本でトップクラスというか、5大法律事務所の1つで活躍している弁護士さんで私の昔からの知り合いがいるんですが、その方も清水先生と同じご意見ですよ。元検事の弁護士さんもそうだし。他にもあと3名、取材の関係で弁護士さんと知り合うことが多くって。全員即答で”起訴はあり得ない”なんですよね」

検事「私、起訴するとも言ってないですよね」

片瀬「でもあり得るという感じで今おっしゃられた

検事「成立し得ると言っているんです。僕は名誉棄損罪に当たらないと、明らかに当らないていうんだったら、私ここに来たりしません」

片瀬「清水さんもそうだし、…」

検事「納得して帰ってくれましたよ。私が強制捜査せざるを得ない理由もきちんと説明させて頂きましたし。先生はちゃんと理解して頂きました」

 

※中貝副検事のこの証言について、清水弁護士は神戸地検に提出した「苦情申し入れ書」で、『我々弁護人が中貝副検事の意見に与し,納得したといったことはない』と否定して抗議しました。

 

検事「私がさっきも言った理由としてはね、せっかくここまでしてね、捜査機関に捜査を委ねたのに、これを書かないといけなかった理由が、私よく分からないんだわ」

片瀬「その理由を分かってくれないのが…」

検事「公益を図ることを目的とするのも、意味は分かる。ただ、これをあなたがしなくて、また別の人にお願いしてそれを書いてもらうとかはできないの?例えば弁護士の先生にお願いするとか、要するに公益を図る事を先生が書けば、公益を図るのが目的だって明らかでしょう?違う?」

片瀬「えっ?ちょっと待って下さい。ちょっと確認してきます」

 

[電話で弁護士と話す]

片瀬「…ええ。もうねぇ、清水さんと検事さんで今直に話して欲しいくらいですね。今それができないから、じれったいというか。…刑事事件のことを知らない弁護士を付けてきてみたいな、そういう雰囲気がちょっと。…これはほんとに、精神修養になりますね。これを耐え抜いたら、私ちょっと偉いと思う」

 

[取調室に戻る]

片瀬「清水さんとお話しをしてみたんですけれども、私があのブログ記事を上げようが、清水さんの名前で上げようが本質的に同じですよと。なんであなたが上げるとダメなんでしょうかねと、やっぱり理解できないような話でしたよ。あなたが納得できない…」

検事「あなたと、きのこさんの喧嘩っていう風には見えるんだってば。でね、私これを読んだけど、何でこれ(強制家宅捜索と告訴受理の文字を示して)を書かなあかんの?こんなもん無かったって充分使える文章だったのに」

片瀬「というか、相手がそれを明かしていたので、それを軸に私は前後の…」

検事「これ警察に確認したの?この事実は?」

片瀬「これは、きのこさん(本人)が書いていますね

検事「何故あなたが書けるの、これ?証拠もないのに

片瀬「本人たちが言っているじゃないですか。で、それをちゃんと後で清水さんに確認して頂いて、やったんですねと」

検事「確認したの?」

片瀬「はい。もうちょっと、ちょっと待ってください」

 

[中座し、電話で弁護士と話す]

片瀬「…清水さんとしてちゃんと確認しましたよね、刑事さんから連絡があったって。はい、それ言いました。ちょっと酷いです。…またちょっと戻りますけど、また直ぐ出てくるかも…」

 

[取調室に戻る]

片瀬「清水弁護士に確認しましたけれど、清水弁護士の方でちゃんと刑事さんにきのこ組さんのガサ入れがあった事を確認して頂いて、それで、ああ本当にやったんだなと、そこは事実だったことを確認した上でやっています

検事「…確認しているのに、いきなりあなた興奮して出て行くから、確認したんだったら、確認したでいいんです。その事実を確認していっているんです、私も。この取り調べっていうのは。そうでしょ?ね?」

片瀬「というか、され方が…」

(いきなり嘘つきであるかの様に言われたので、心外だったと言おうとした)

検事「これをね、どういう根拠から載せることになったのか、要するに、他の人が書いている、この飯山一郎が書いている、この山崎行太郎が書いている、それを見て、それをそのまま鵜呑みにして書いていたのか、そうではなくて確認してから書いたのかっていう事を聞いているんです」

片瀬「だから、弁護士さんにもちゃんとこれをチェックして頂いて、事実であることを確認して、裏を取って頂いた上で出しています」

 

検事「結局、昨日もガサでもお話しさせてもらったと思うんですけれども、特に、最終的な処分は別にして、やっていく捜査そのものには差を設けない方がいいんです」

片瀬「はい。だから受け入れて…」

検事「受け入れる、受け入れないではなくて、あれは令状による捜索なので、受け入れられなければ強制で行うだけですからね、はい。だから受け入れたって言われても困るんですけれども。私にしたら、この文章を見て、ここを書かなかったって充分な内容だと思うんだけど」

片瀬「時系列で書くにはやっぱり…」

検事「要るかな?これ無くったって、結構あなたの内容としては、しっかりしたものが書けていると思うんだけど」

片瀬「それを書かなくっても、言ってきたんじゃないですか?同じような事を。別な所で」

検事「別な所だとね、ほんとにね、告訴事実をたぶん組めないと思う」

片瀬「でもね、この2つを入れた事が、きのこ組の名誉棄損を引き起こしているっていう解釈がまず成り立たないと思っているんですよ。それは、清水弁護士以外の他の方々もそれはご説明して頂いたんですけれども、既にきのこ組さん自身がもう(告訴されて家宅捜索を受けたことを)広報宣伝しているじゃないですか。」

検事「これが事実かどうか分からないけど」

片瀬「でも、その事を周囲に流布しているんですよ、広報宣伝して。きのこ組さんの周囲の人達だけじゃなくて、事情を知らない第三者の方々もかなり盛んに書き立てられていたんですよ。ブログとかにいろいろと転載されて。」

 

片瀬「あのね、私はこれを…。きのこ組さんたちが、告訴内容がこうだろうという事も含めて、虚偽を一杯流布していて、私がそんな内容で告訴はしていないですし、ちゃんと事実に基づいて告訴しているんですけれども、それが虚偽が広まってしまうと、”きのこ組さんはそんな事を言っていないのは確認できた、やっぱり片瀬が権力の力を借りて虚偽の告訴を押し通したんだ”というのが広まってたんですよ」

検事「そんなの、言わしとけばいいんじゃない?」

片瀬「いやいや、それが…」

検事「あなたは、ちゃんとした手続きを経て告訴したんだから。しかもこれ、告訴を受け取ってもらうまでに結構かかったでしょ、いろいろと。相談してから、受理してもらうまでにいろんな努力があって、ご苦労された事は分かりますよ、この書類を見れば」

 

片瀬「だから、必要があると判断して出したんです。やむにやまれず」

検事「そこが分からないんだ、私」

片瀬「そこを分かって頂きたい」

検事「そこが分からん。私にしたら、告訴合戦にならずに済んでたのにって思うわけ」

片瀬「だから、あのね、娘を…」(←検事は全く聞こうとしない)

検事「あなたの告訴だけで済んだはずなんだよ!」

片瀬「いや、私がこれを書かなくっても、逆告訴するっていうのは、当日から書いてます

検事「うん、知ってる」

片瀬「だから、これを書いたから告訴を誘発したというのは、ちょっとそれは…。もう一回、ちょっとごめんなさい、冷静になります。そういうのは言いがかりだと思います」

 

[電話で弁護士と話す]

片瀬「あの時は必要だと判断して、あれでようやく沈静化したんですよね。あれそのまま放置しておいたら、どんどん酷いことになっていった…もう2ちゃんとかにも書き始められていましたし、清水さんに方にも印刷というかコピーしたやつを送りましたけど、なんかあのキチガイじみた人がキャーキャーやってましたじゃないですか、また。怖いと思って、お知らせしましたよね。…こういう風にやりましたって公表してくれる様なことは、昨日もお話ししたんですよ、警察がやってくれることは望めないので、スマイリーキクチさんの時みたいな、有名芸能人ではないですし。こちらの方から事情説明というか事実を示して、沈静化を狙うしかなかったというのは説明したんです。でも、今日、もう1回それを改めて不必要だったっていうか、そんな事実経緯なんてあなたが出す必要はなかったんだって。…はい。清水さん自身がそれを問題ないって許可して出した弁護士さんなんだから、問題ないってあなたに判断を繰り返し言い続けるのは当たり前でしょって。

 

[取調室に戻る]

片瀬「わざと、挑発されているかも知れないですし、私はちょっと分かりかねるんですけれど、これが全く不必要だっていう判断が。でも、被害者はやられっぱなしで、でもこれを警察が対応してくれる状態ではなかったんですよね。これはもう告訴は告訴で1つ受けているので、新たに発生したものは、また新たに警察に…」

検事「新たに何が発生したの?」

片瀬「だから、嫌がらせが発生したじゃないですか、告訴したことによって。それに対して…」(←検事は、私の説明の続きを聞こうとしないで遮る)

検事「逆告訴いきますって、言ってるんでしょ。逆告訴なんか、好きにさせたら良かったじゃないですか。あなたはちゃんとした手続きで告訴しているんですよ」

 

片瀬「あのね、説明させて下さい。私は、2回彼女がこれまで発信源になっていたもので、2回殺害予告を受けているんですよ。2回とも彼女は荒唐無稽な事を言っているんです。でもそれに、真剣に義憤に駆られる人が一定数いるんですよ。普通の生活をしていたらめったに遭遇しません。でもネット上ではすぐ集まるんですよ連携して

検事「うん、知ってるよ」

片瀬「そういう人達がまたやり始めたのを確認したんです。清水さんにもちょっと今電話で確認したんですけれども、その当時、キチガイじみた人が興奮してキーキー言い出した様子もあったし、2chとかに書き始められていたし、これは来るなっていう、もう2回経験していて、さらに3回目これは、きのこ組さん達が告訴されたという事で、かなり怒りのボルテージが、前回2回よりも…」

検事「うん、周りもね」

片瀬「向うは、言いがかりでやっているというか、向うの思惑としてやっていたんですけれども、今回は本当に真剣に怒って、告訴されたって言って、その怒りのポルテージの伝播っていうか、それが感情のウェーブっていうか、前回2回とも比べ物にならないくらい反応するおかしな人達が増えたんですよね。で、それが見えたので、結局警察がそれを止めてくれるかというと、もうそれはちょっと。今1つ告訴を受けた形で、(直ぐ新たに)やれないですよね。それでこちらから…」

検事「いや、やれる」

片瀬「いや、やってもらえなかったですよ。言いましたよ。それをこちらから事情説明して、事実だけを出して早めに手を打ったんですよ

 

検事「これでね、その後もまだ名誉棄損が止まないってことに対して、一回告訴を受けたらそっから後の名誉棄損は関係ないなんてことはあり得ないからね。これも処罰し得るんだって」

片瀬「最終的にはそうかも知れないですけれども、当面来るのは我慢しなきゃならないじゃないですか。でもその間に娘の自転車通学しているのを流布されていたんですよ。それはストーカーまがいの人が、日常生活を監視していると書いていて、すでに恐怖を受けていたんですね。これで逆上した賛同者が、…町の…の近くの今井逸郎という世帯主の家といったら、もう特定できるじゃないですか

 

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検事「うん、そうだね」

片瀬「で、娘は自転車通学をしているって。待ち伏せして暴行を働くことも十分考えられたので、早めの…」

検事「しかし、これを書いたら止まるの?」

片瀬「止まりました。実際に、沈静化しましたもん。事実、沈静化しましたよ」

検事「でも、私にしたらね、そのつもりでやったかも知れないけれど、わざわざ、きのこさんに告訴のネタを与えているようなもん」

検事「告訴できないのに、まだ。逆告訴行きま~す!って、いくら書いたって告訴できないのに」

片瀬「というか、告訴のネタにならない様に用意周到に書いて出したんです」

検事「それでも、私らが読んで、なり得るって考えるものなんです。中身としては。だから、私さっき言った様に、ここなんで抜くことができなかったの?って言うてんの。だから彼女もこれを見てね、ここしかしかもう捉えられへんわけです。名誉棄損としてね。

 

片瀬「でもそれを書いたことが、名誉棄損になるという事がまず考えられなかったですし、他の法律家の方々も…」

検事「考えられなかったんでしょうけれども、なり得る」

片瀬「今現在も考えられないし」

検事「あなたは考えられなくていいです」

片瀬「法律の専門家の人に念のため何人にも聞いて、それは大丈夫だっていうお話しだったんです」

検事「でもなり得るからこそ、私捜査しているんです」

片瀬「検事さんは、そう、なり得ると判断されている」

検事「私だけじゃない。明石署もそうだし、裁判官がそうだから。だから、令状が出るんです。こんな根も葉もないものに令状を出せないって、言われたら出ない。請求しても、出ない事件なんて、沢山あります。出るってことは、容疑がかかっている事をきちんと理解しているからです。裁判官もです

片瀬「令状を取る手続きすれば大体普通は出すんじゃないですか?」

検事「出ないこともあるよ」

片瀬「それはかなり特殊なあれじゃないですか?普通は、大抵でるって話ですけど」

検事「でも罪として成立しない様なもので請求したら出ません。だから、成立し得るからこそ令状が出てるんです。しかも、私何度も言うてますけど、起訴するとも言ってませんしね」

片瀬「まあ、そうですね」

検事「だからもっと普通に冷静に聞いてほしいのに、調べの途中途中で、ちょこちょこちょこちょこ外に行かれても、話が進まない!」

 

続2・「名誉毀損で刑事告訴しました」

-検察が思ったより酷かった(その2)-

に続きます。