『DND出口氏の記事にある青森市立西中校長インタビューの事実関係の確認』の補足を兼ねて

2013年05月15日に当ブログに掲載した
『DND出口氏の記事にある青森市立西中校長インタビューの事実関係の確認』
http://d.hatena.ne.jp/warbler/20130515/1368612989
という記事に関して、DNDの出口俊一氏から質問のメールがきました。
記事の補足にもなりますので、出口氏の了解の下、一連のメールでのやりとりを公開いたします。
このやりとりについては、今後も本ページで継続的に公開していきます。

なお、元記事にもリンクしてありますが、出口氏の記事は、
『朝日のEM批判記事検証:青森からの現地報告』
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm120801.html
です。

差出人: "deguchi shunichi" <*******-********@****.**>
宛先:
件名: ご確認です。ご回答ください。
日時: 2013年10月31日 9:17

片瀬久美子様

初めてメールをいたします。

下記、ブログで取り上げられたジャーナリストの出口俊一です。
「DND出口氏の記事にある青森市立西中校長インタビューの事実関係の確認」
http://d.hatena.ne.jp/warbler/20130515/

このブログについて、私の信用に関わる内容が指摘されておりますので、ぜひ、ご確認のためにご面会の時間をとっていただけないでしょうか。場所は、どこでも伺います。日時は複数、ご指示いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

いくつか確認をさせてください。大事な質問ですのでご回答をお待ちします。

1、朝日新聞のEM批判記事に対する私のメルマガでも指摘しましたが、批判する時は、批判する相手に確認をとる、というのが批判する側の責務と思いますが、なぜ、片瀬さんは、このブログを書くときにぼくに確認をとらなかったのでしょうか?。
ものを書く側の基本な心得だと思いますが、どうお考えですか?

2、長野記者(当時)が書いた朝日新聞の記事について、私はメルマガで3回にわたって書きました。
そこで指摘したのは、批判する相手に取材もせずに批判をするという新聞記者の取材のあり方です。
さらに言えば、取材もせずにあたかも取材をして話を聞いたかのような偽りの「談話」を載せている、という「架空の談話」が繰り返し使われているという問題でした。
片瀬さんのブログでは、その点についての一切触れられていません。それはわたしのメルマガを批判するに値しないと思いますが、どうでしょうか?

3、長野記者が書いたEM批判の記事について、朝日新聞社が「記事は適切ではなかった」と陳謝し、記事そのものは削除されていることをご存知でしょうか、その点についてもどう思いますか?

4、片瀬さんは、昨年9月11日午後に、長野記者と青森の西中学校に大内校長を訪ねました。記者の取材に同席された理由は、なんですか?

5、5月15日付のブログ「DND出口氏の記事にある青森市立西中校長インタビューの事実関係の確認」を書くにあたって、大内校長に取材されたのは「5月15日の午後、電話で10分程度」という風に聞いておりますが、それで間違いありませんか?

5、大内校長への電話取材は、録音を了承したとなっているが、録音の了承を取ってから取材をされたのでしょうか?

6、大内校長は、録音を了承されましたか?

7、片瀬さんは、ツイッターで大内校長と相談して事実を公表した、とコメントされていますが、大内校長は「相談はされていない」と否定しています。相談したというのは間違いですか?

8、わたしのメルマガで、大内校長の発言として紹介した「一昨年赴任した時、継続に迷いはなかった」とか、「保護者の大半が継続を訴えてきた」などという点について、片瀬さんのブログによると、それは「事実」ではない、と×になっていますが、わたしたちも大内校長のその当時の発言を録音しています。大内校長の記憶があいまいで、片瀬さんに間違ったコメントを出した可能性があります。それでも大内校長の
発言を「事実」と言い切れますか?

9、発言の内容が事実かどうか、その裏付けを取るのがジャーナリストの基本です。「校長が話した」とか「録音をしていた」とかでは、真実には迫れないことを知るべきです。
片瀬さんのブログは、電話取材という安易な方法もそうですが、わたしへの確認もなく裏付け作業も怠る実に安易でブログと言わざるを得ません。訂正していただけないでしょうか?

10、このブログ中、「朝日新聞の記事が昨年8月に出されてから、西中学校がEM菌を使った授業を続けるようにと、複数のEM関係者から働きかけがあった事も教えて頂きました。しかし、その働きかけ方が新興宗教などを連想させる様な雰囲気があり、逆に学校側は警戒を強めた様子です。」とあります。
この発言は、5月15日の電話取材で大内校長からお聞きになったのでしょうか?それとも片瀬さんの推測ですか?

とりあえず、以上です。

なお、この質問への回答は、11月3日までにお願いいたします。誠意あるご回答を期待いたします。またご面談について、ぜひ取り計らっていただけることを要請いたします。

なお、携帯への連絡もお待ちしております。またそちらの連絡先をお知らせください。
あたしの携帯は***‐****‐****です。

差出人: "kumikokatase"
宛先: "deguchi shunichi" <*******-********@****.**>
件名: Re: ご確認です。ご回答ください。
日時: 2013年10月31日 12:58

出口俊一様

頂いたメールを含めて、この件についてやりとりするメールを全て私のブログで公開するということで、よろしいでしょうか?

了承頂けましたら、10項目について返答を致します。

また、やりとりはメールのみとし、面会はお断り致します。


片瀬久美子

差出人: "deguchi shunichi" <*******-********@****.**>
宛先: "'kumikokatase'"
件名: 重ねて、ご面談のお願い
日時: 2013年10月31日 14:46

片瀬久美子様

ご面談の件は、これは取材の要でございますので、ご再考願えないでしょうか。
差支えなければ、まず面談を拒否なさる理由をご説明ください。

片瀬久美子名は、ペンネームですね。それでも結構です。
郵便物を送付する場合の連絡先を教えていただけないでしょうか。

昨年9月に、朝日新聞の長野記者とご一緒に、青森の西中学校を訪問された時の名刺にも、連絡先が記載されてませんでした。
それらにはどういう事情があるのでしょうか。面談拒否の理由と合わせてご説明いただきたいと思います。

批判する取材相手に面談の要請もせず、確認を取らないという取材方法は間違いです。ぜひ、ご面談の機会を作っていただきたく思います。
重ねてお願いいたします。

なお、メール等のやり取りに関して公になさることは、結構なことだと思います。オープンでいきましょう。わたしもしかるべきところで、片瀬さんのブログの問題点や、この経緯等を明らかにする考えでございます。

なお、連絡先等はこの場合、公にすることはいたしません。

先の10項目の質問も含めてご回答をお待ちしております。

出口俊一

差出人: "kumikokatase"
宛先: "deguchi shunichi" <*******-********@****.**>
件名: 質問への回答
日時: 2013年11月1日 20:22

出口様

まず、ご質問を頂きました10項目についてお答えします。

1、朝日新聞のEM批判記事に対する私のメルマガでも指摘しましたが、批判する時は、批判する相手に確認をとる、というのが批判する側の責務と思いますが、なぜ、片瀬さんは、このブログを書くときにぼくに確認をとらなかったのでしょうか?。
ものを書く側の基本な心得だと思いますが、どうお考えですか?

出口さんのご主張は、私がブログ記事( http://d.hatena.ne.jp/warbler/20130515/1368612989 )の中でリンクして示した「朝日のEM批判記事検証:青森からの現地報告」 http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm120801.html に既に書かれています。
私のブログ記事では、この出口さんの記事に書かれている範囲を出るものではありませんので、新たに確認をとる必要はないと考えます。

2、長野記者(当時)が書いた朝日新聞の記事について、私はメルマガで3回にわたって書きました。そこで指摘したのは、批判する相手に取材もせずに批判をするという新聞記者の取材のあり方です。さらに言えば、取材もせずにあたかも取材をして話を聞いたかのような偽りの「談話」を載せている、という「架空の談話」が繰り返し使われているという問題でした。
片瀬さんのブログでは、その点についての一切触れられていません。それはわたしのメルマガを批判するに値しないと思いますが、どうでしょうか?

私のブログ記事で目的としたのは、出口さんの記事中に書かれている青森市立西中学校の大内校長のインタビューの内容についてご本人に事実かどうか確認して、それを公表することです。
出口さんが問題とされる、朝日新聞記者の取材方法はまた別の問題です。

3、長野記者が書いたEM批判の記事について、朝日新聞社が「記事は適切ではなかった」と陳謝し、記事そのものは削除されていることをご存知でしょうか、その点についてもどう思いますか?

朝日新聞社は、どういう部分について「記事は適切ではなかった」とされたのでしょうか?
朝日新聞社が新聞記事において「適切ではなかった」と認めた部分を正確にご指摘ください。
また、記事の削除は陳謝の一環であるとお考えなのでしょうか?

4、片瀬さんは、昨年9月11日午後に、長野記者と青森の西中学校に大内校長を訪ねました。記者の取材に同席された理由は、なんですか?

私は、以前から環境教育・行政の問題について取材をしてきていますので、そうした取材の中の1つとして同席させて頂きました。

5、5月15日付のブログ「DND出口氏の記事にある青森市立西中校長インタビューの事実関係の確認」を書くにあたって、大内校長に取材されたのは「5月15日の午後、電話で10分程度」という風に聞いておりますが、それで間違いありませんか?

大内校長に電話で取材をしたのは、5月15日の午後で、お話した時間は14分35秒です。

5、大内校長への電話取材は、録音を了承したとなっているが、録音の了承を取ってから取材をされたのでしょうか?

最初に、これからインタビューして答えて頂いたことを記事として書くという了解をとり、インタビュー終了後に備忘録として念の為に録音した事を通知しました。

6、大内校長は、録音を了承されましたか?

録音した事を通知しましたが、それに対するクレームはありませんでした。

7、片瀬さんは、ツイッターで大内校長と相談して事実を公表した、とコメントされていますが、大内校長は「相談はされていない」と否定しています。相談したというのは間違いですか?

ブログ記事に書く事は事前に相談しております。大内校長が否定されたとの事ですが、10/31に大内校長に確かめましたが、出口さんの他にEM研究機構の方1名が西中を突然訪問して来られて、私のブログ記事に関して聞かれたけれども、記憶が定かではないので詳細には覚えていないと返事をしたとの説明でした。

8、わたしのメルマガで、大内校長の発言として紹介した「一昨年赴任した時、継続に迷いはなかった」とか、「保護者の大半が継続を訴えてきた」などという点について、片瀬さんのブログによると、それは「事実」ではない、と×になっていますが、わたしたちも大内校長のその当時の発言を録音しています。大内校長の記憶があいまいで、片瀬さんに間違ったコメントを出した可能性があります。それでも大内校長の発言を「事実」と言い切れますか?

私は、大内校長が話された事そのものを記事に書きました。「真実」は分かりませんが、現在西中学校ではEMを使った授業は打ち切られており、私がこれまでに聞いてきた大内校長のお話に(校長に判断が任された結果、EM授業の継続ではなく、打ち切りとなった事等も含めて)矛盾はありません。

9、発言の内容が事実かどうか、その裏付けを取るのがジャーナリストの基本です。「校長が話した」とか「録音をしていた」とかでは、真実には迫れないことを知るべきです。
片瀬さんのブログは、電話取材という安易な方法もそうですが、わたしへの確認もなく裏付け作業も怠る実に安易でブログと言わざるを得ません。訂正していただけないでしょうか?

大内校長に実際に会ってお話をして、さらにその時に聞いた話の内容を電話で再確認しています。訂正を要求されるのでしたら、そう判断できる材料を提供して下さい。

10、このブログ中、「朝日新聞の記事が昨年8月に出されてから、西中学校がEM菌を使った授業を続けるようにと、複数のEM関係者から働きかけがあった事も教えて頂きました。しかし、その働きかけ方が新興宗教などを連想させる様な雰囲気があり、逆に学校側は警戒を強めた様子です。」とあります。
この発言は、5月15日の電話取材で大内校長からお聞きになったのでしょうか?それとも片瀬さんの推測ですか?

これは、昨年9月に大内校長にお会いした時に聞いた話です。


次に、面談と連絡先に関するものですが、この様にメールでやりとりできておりますので、出口さんと面談する必要はないと考えております。
郵便物を送付する場合の連絡先を出口さんに教える必要性も今のところございません。
書類を送付する必要があれば、メールに添付して下さい。

「昨年9月に、朝日新聞の長野記者とご一緒に、青森の西中学校を訪問された時の名刺にも、連絡先が記載されてませんでした。それらにはどういう事情があるのでしょうか。」
というご質問についてですが、
西中学校を訪問した時に渡した私の名刺には、連絡先として私のメールアドレスとブログのURLが記載されています。連絡先がない名刺を渡してはおりません。

P.S.
ここまでのやりとりを、私のブログに全文転載いたします。
以降のやりとりも同様に転載していきます。


片瀬久美子

※この後、出口さんからの返信はまだありません。
ご自分は、3日後までに期限を設けて返答を迫っておきながら、
私への返答はこの後ずっと頂けていません。どうなっているのでしょうね?