続『DND出口氏の記事にある青森市立西中校長インタビューの事実関係の確認』の補足を兼ねて

 出口俊一氏は、大内義行元中学校長が片瀬は嘘をついているという証言をしているとDNDメルマガで何回にもわたり執拗に書き立てています。この件については、2013年に出口氏からメールで私のブログ記事の訂正を求められたので、「訂正を要求されるのでしたら、そう判断できる材料を提供して下さい」と返答したところ、その証拠を示さずに一方的に出口氏が連絡を絶ってしまったまま、現在に至っています。

・『DND出口氏の記事にある青森市立西中校長インタビューの事実関係の確認』(2013年5月15日)
http://d.hatena.ne.jp/warbler/20130515/1368612989
・『DND出口氏の記事にある青森市立西中校長インタビューの事実関係の確認』の補足を兼ねて(2013年11月1日)
http://d.hatena.ne.jp/warbler/20131101/1383307986 


 出口氏による大内元校長(当時校長)の証言で決定的に矛盾しているのは、
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm120801.html 
 出口氏の記事では「長くEMを続けよう、という気持ちを強くした」とEM菌を使った授業継続の決意を語ったとされる校長に判断が一任された結果、EM菌を使った環境授業の廃止が決定されたことです。

http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151111.php 
 出口氏の記事では、次のように書かれていますが、経緯として間違っています。
『彼女の大内校長への確認は、電話だった。電話口で、こういったのか、ああいったのか、どうかと言われても、メルマガを見ていない大内校長は要領を得なかったに違いない。さて、どう質問したかわからない、校長の記憶の信ぴょう性もはっきりしない。電話で10分程度の取材、そんな荒っぽいやり方で、すぐさまブログに書いてしまった。』

【私が青森市立西中校長に事実関係の確認をしてブログに書いた経緯】

1. 出口氏の当該メルマガ記事を大内元校長(当時校長)は、私が最初に取材した2012年9月の時点で読んで確認しており、その際に自分が言っていない事が書かれていると困惑されていました。しかし、ネットで書かれていることなど誰も重視しないだろうからと放置をされた様です。

2. その後、大内氏がニセ科学の1つであるEM菌を学校教育に取り入れようとする熱心な信奉者だとして、教育者としてあるまじき人物だという批判を著書に書こうとして私に連絡をしてきたライターがいました。私は、それは事実ではないと伝えて、その人が大内氏に関して書くのを止めてもらいました。実は、こうした事が他にもありましたが、私に事前に連絡をしてくる人ばかりではなく、出口氏の記事をそのまま信じて大内氏への批判を書く人達が出てくる可能性がありました。大内氏に対する間違った評価が本などの印刷物にされて出回ってしまうと、訂正が困難になってしまいます。

3. そこで、2013年5月になってから、大内氏にこうした事情を説明して2012年9月の取材時に「このDNDメルマガ記事には、自分が言っていないことを書かれている」と話していた内容に関して、出口氏の記事に書かれた内容の真偽を電話で再確認させて頂き、大内氏に対する世間の誤解を解くためにも、それを公表するという同意を得ました。

4. 私は大内氏に、「ブログで公表した内容が間違っていないか念のために確認して頂き、もし違っている点や要望があればメールで連絡して下さい」と伝えました。私のブログのURLとメールアドレスは大内氏に渡した名刺に記載してあります。大内氏からは、私の記事の内容が間違っているという苦情などは一切来ていません。

【出口氏による大内氏の証言について】

 私が大内氏に確認した内容をブログ記事に書いて公表した後で、出口氏は大内氏と面談し、私が書いたことは嘘であり「出口さんの記事が正しい」と大内氏が証言したとしています。
 私の2013年11月1日付ブログ記事にある通り、大内元校長(当時校長)に確認したところ、出口氏には「記憶が定かではないので詳細には覚えていないと返事をした」との説明でした。 しかしながら、出口氏の2015年11月11日付の記事によると、かなり詳細に私の取材方法に関して話をしています。
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151111.php 
 以下はこの出口氏の記事からの引用ですが、赤字にした部分は、私が大内氏と実際にお話しをした内容や経緯とは異なっています。

『「電話があったのですよ、この片瀬という人から」と前置きして、そのやり取りの一部始終を語ってくれた。彼女が書いているブログの内容が、どうもおかしい。事実と違うことを知らされた。作り話っぽく、嘘っぱちのようでもある。
大内校長は、手帳を持ち出してこう語った。
5月15日の午後に、片瀬と名乗る女性から、突然かかってきた。10分程度だった、と大内校長はいう。
「あんなこと言ったのか、どうかを聞かれた。記憶がはっきりしないのですよ。それで、私さぁ、びっくりたまげたのよ、最後に、片瀬という人が、いままでのお話は全部録音させていただいています、というのさ。あれっ、ちょっと待ってください、と、言ったんだ。もし取材をするのなら、初めから録音しますからと、断りがあってのことならばいいが、何もなくて最後に言われても、えーって、何に使うつもりですかって聞いたら、ブログがどうのこうのって、しかし、まったく了承はしていません。
彼女は、このブログは「大内校長と相談して書いた」と自慢した。また「録音をしている」とか、「大内校長の名誉のために載せた」とか言っている。が、大内校長が了承していない、の一言で、それらの前提がみな崩れた。
ぼくのメルマガを相手にみせないで、こんなふうに言ったのかどうか、というような取材方法は適切なやり方ではない、というか、やんちゃだ。記事には文脈というものがあるのだから、メルマガを見せずして一方的にこんなふうにやるのは、あまりに行儀が悪い。』

『ぼくから大内校長に、DNDメルマガと片瀬氏のブログのどちらが正しいのか、と聞いた。大内校長はそれを読み比べていた。ぼくは大内校長の話をメルマガにした。その一方で、電話口で片瀬氏には、ぼくの記事の一部を否定するようなことを言ったのかもしれない。
ぼくのメルマガと彼女のブログを並べて見せて、じっくり記憶をたどってもらった。大内校長は、しばし考えあぐねて、「これも録音されているのですね」と確認してこういった。

「出口さんの方が正しいと思います」と証言した。間違っていたのは、片瀬さんの方だ、というのである。』


 出口氏は、同様に私が嘘をついていると大内氏が証言したと、他の記事にも繰り返し書いています。
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151127.php 
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151209.php 

私と大内氏の会話は録音してあり、こうした大内氏の証言は事実と異なることを確認することができます。さらに補足すると、出口氏は2012年9月に朝日新聞の長野剛記者が大内元校長(当時校長)に取材をした際に、大内氏を口汚く罵倒したと大内氏が証言したとしてDNDメルマガ記事に繰り返し書いています。
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm150909.php 
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151101.php 
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151111.php 
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151118.php 
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151127.php 
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151209.php 

 人当たりの良い長野記者を知る人達は、まずこうした証言を信じないでしょう。もし長野記者が取材相手に向かって罵倒をしたら、普段では考えられない事なのでその場に居合わせた私の記憶に強く残っているはずですが、その様なことは一切ありませんでした。また、長野記者の取材に同行(というより共同取材)した私が「何もしゃべらなかった」というのも、虚偽です。


【大内氏の証言について−記憶改竄の可能性】

 大内氏は、どうして虚偽の数々を出口氏に証言したのでしょうか。出口氏の作り話なのか、それとも大内氏は相手に合わせて調子よく迎合する事を言ってしまう人なのでしょうか。
 もう1つの可能性として、私はこれを強く疑っていますが記憶が曖昧であった大内氏を出口氏が巧妙に誘導して記憶改竄をしたことが考えられます。

※ここは重要な点ですが、大沼水質改善研究会の榊会長に関しても「榊さんは、…取材された記憶すらなかった」はずなのに、榊会長らは出口氏の取材に応じて私の悪質な取材方法について詳細に語り始めます。
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151118.php
(注)榊会長らが証言した私の悪質な取材方法に関しても、事実と異なっています。
これについては、前記事でまとめました。
http://d.hatena.ne.jp/warbler/20151214/1450057837

 大内氏に関しても、最初に「記憶がはっきりしないのですよ」と話していたのに、出口氏に誘導されるようにして、私が虚をついていると証言し始めます。
「記憶がはっきりしなかった」人達が、詳細に当時の事を、しかも事実と異なることを証言し始めるのは極めて不自然です。「記憶を植え付ける」ことでもしないと、こうした事は起こり難いでしょう。

ぼくのメルマガと彼女のブログを並べて見せて、じっくり記憶をたどってもらった。大内校長は、しばし考えあぐねて、…「出口さんの方が正しいと思います」と証言した。

 この過程で、出口氏が巧妙に誘導して大内氏の記憶を操作し、あたかも私が嘘をついているかの様に思い込ませて証言させた可能性があります。

 記憶改竄の根拠として、実際に出口氏と面談をした後に大内氏の記憶が改竄されていた事実があります。私が2012年5月15日に大内氏と電話でやりとりした際に、私が備忘録として会話を録音していることを伝えた事に対して大内氏から苦情はなく快く了承されていたのに(←録音記録あり)、大内氏から聞いた話と違うとする出口氏から送られたメールの内容を確認するために2013年10月30日に大内氏と話をすると「私あの時に、それはちょっとおかしいんじゃないですかと、申し上げた」と言っており、完全に記憶がすり替えられていました。(←これも録音記録あり)

 大内氏には先月連絡をとり、こうした経緯について第三者の立ち合いの下でお話しを伺うことを申し入れましたが、「この件については、私が言ったとか言わないとか、自分はもう校長ではないし関係ないので、出口氏とあなたの間で話し合って解決して下さい」と面談を強く拒否されました。私は、大内氏に対する間違った評価がEM菌批判本の中に書かれて出版されてしまうと大内氏がとてもお気の毒だと思い、ご本人にもそれを説明して、どの様な形で公表するのか相談した上で備忘録として電話録音した事も含めて全て了承を得てから記事にしました。しかし、残念なことにそれは全て嘘だとして私が陥れられる結果となってしまいました。


※本件は、出口氏がこれまでに私や他の人に関する数々の誹謗中傷を執拗にDNDメルマガに書いている事に加え、取材先の相手を利用して虚偽証言を書き立てるという悪質な手段を繰り返しとっていることから、通常の言論による方法で対応していくのは困難だと判断し、今後は私の代理人弁護士を介して出口氏と交渉していくことにしました。

 なお、大内氏との会話の録音は、記事を書く際に使う備忘録として使用するという目的で了承して頂いているので、ネットで第三者に公開することはできません。しかしながら、事実を確認できる証拠となるものは録音記録を含めて全て私の代理人弁護士に渡してあり、その内容を確認して頂いております。


(追記)2016年2月19日
私の取材に関して、数々の誹謗中傷がDNDメルマガに執拗に書かれている事に対して、2016年2月16日に、私の代理人弁護士からDND代表取締役社長の出口俊一氏に対して次の要望を出しました。

出口氏が連載するDNDメルマガのうち,以下について,片瀬氏の名誉権を侵害していると思料しますので,いずれも記事を削除ください。出口氏はジャーナリストを名乗っておられる以上,誤りについては認め,誠実な態度を取っていただけることを期待いたします。

①[DNDメルマガ]vol.502
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm150716.php
②[DNDメルマガ]vol.504
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm150909.php
③[DNDメルマガ]vol.508
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151019.php
④[DNDメルマガ]vol.509
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151101.php
⑤[DNDメルマガ]vol.510
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151111.php
⑥[DNDメルマガ]vol.511
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151118.php
⑦[DNDメルマガ]vol.512
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151127.php
⑧[DNDメルマガ]vol.513
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151209.php


【補足1】
 出口氏はDNDメルマガ記事でさらに次のことを書いていますが、
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151111.php 
『福島県庁を訪問した時、担当の課長が薄笑いを浮かべながら、「片瀬さんに反論はしないのですか」と聞いてきた。
ああ、片瀬氏は、福島県庁でもこんなデマをふりまいているのだろう、と感じて、近いうちにちゃんと書かないといけないと思っていた。』

私が福島県庁の職員に出口氏に関して何か伝えたという事実はありません。福島県庁の職員が私のブログを読んでいたとしても、それは個人の自由です。