国交省の担当課職員も河川へのEM菌投入を問題視していた

 広島県から公文書として開示された資料の中に、平成16年9月に国交省の淀川河川事務所河川環境課の職員からEM菌に関する情報提供がありました。

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 それによると、この職員は以下の理由でEM菌(EM団子)の投入をやめるように指導しようとしていました

・EM菌の投入は、河川への有機物の投入であり汚濁をもたらす

・淀川にEM団子が投入されているが、調査した結果、EM菌による効果は認められなかった

 

  その後、国交省がどの様に対応したのかを知るために、国交省の近畿地方整備局に情報開示請求をしましたが、「文書の不存在」を理由に開示されませんでした。

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 そこで、次に開示請求する対象文書を変えて、改めて情報開示請求をしてみましたが、こちらについても「文書の不存在」を理由に開示されませんでした。

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・国交省が淀川でのEM団子投入活動に了解(許可)を与えた記録

・国交省が淀川でのEM団子投入効果を調査した記録

・国交省が淀川および他の公共水域でのEM菌(EM団子を含む)投入活動に対する許可状況が分かる文書

  以上の全てが「文書が不存在」であり開示できないとの回答でしたが、国交省さんも「公文書の隠蔽」をしていないでしょうね?(^_^;

 

※大阪市漁協によるEM団子投入活動は、国交省の了解(許可)を得ているという証明ができない状況になっています。

 

 国交省がダメならばと、次に大阪市の方に情報開示請求をしてみました。

 大阪市建設局下水道河川部水環境課に調べて頂いたところ、EM菌投入による河川の水質改善効果を検証した報告書が6件あり、全て開示して頂けましたので次の記事で紹介します。

※大阪市の6つの報告書は、いずれもEM菌投入による改善はみられず、むしろEM菌投入によって(状況により一部の指標が)悪化したと結論されています。

(国交省の担当職員が「淀川の広域調査でEM菌の効果が認められなかった」としている調査報告については、大阪市は保有していなかったので、国交省に保有されているはずだと思うのですが…)