続2・「名誉毀損で刑事告訴しました」-検察が思ったより酷かった(その2)-
この記事↓の続きです。
【事情聴取2】
状況:次第に担当検事の本音が出てきます。
片瀬「あの、持ってくるのを忘れたんですけれど、…さんのブログに、膨大なコメントが入っているんですよ。おかしな人達の所には、おかしな人達が集まるんですけどね、でも、固まるっていう事は怖いんですよ、そういう人達が」
検事「まあ、そうなんだけどね」
片瀬「お互いに影響し合って、増幅するんですよ、憎悪を。でね、本人たちは凄く真面目なんですよ」
検事「何にも悪いと思ってないから」
片瀬「真剣に義憤に駆られて、何してくるか分からない。片瀬は、○○せよっていうのを書いている。○○って、殺せとか、抹殺せよって、それはニュアンスを、もうボンボンとコメントに入っているんですよ。…抹殺せよって書いたら自分がパクられるのは分かっているから、抹殺じゃなくて○○と書いたり、□○△とか××にしたりね、そういうコメントが多数書き込まれたんですよね。」
検事「でも攻撃対象も一杯おるんやね、あの人の攻撃対象も」
片瀬「ていうか、そういう狂気の集団て、本人たちは自分たちがおかしくないと思っている狂気の集団に、敵認定される怖さって分かりますか?」
検事「でも私らにしたらね、このエートスの3ババトリオって書いてあるやつにしたって、まずはあなた、江川さん、池田さんかな、3人が当てはまるんでしょ?」
片瀬「ええ」
検事「その3人に対して怒っているものでしょ? 言うたら、もともと」
片瀬「その中の一人が私です」
検事「そうそう、もちろん分かっているよ。だから告訴できているわけでね。せやけど…」
片瀬「彼女たちと私の違いを説明します。彼女たちは米のとぎ汁乳酸菌だけだったんです。これ以降、一番告訴の元になった、エスカレートの原因が、STAP細胞液の販売に絡んでいて、STAP細胞事件なんですよ。彼女たちは科学者じゃないし、言及をほとんどしなかったんです」
「きのこ組」のブログ記事より
http://kinokokumi.blog13.fc2.com/blog-entry-6316.html
検事「なるほど」
片瀬「私は、両方を兼ね備えてたんですよ。米のとぎ汁乳酸菌での3ババトリオの中の片瀬が、今度はおぼちゃんの研究成果に疑問を示している。だから、STAP細胞の存在を根底から無かったことにされそうになってしまって。STAP細胞がこの世に存在しなかったら、STAP細胞増殖液が売れないじゃないですか。」
検事「彼女たちというか、きのこさんや飯山さんは、STAP細胞の存在が怪しいって言われるのが一番困るんじゃないの?」
片瀬「そうです。だから、それが、その3人の中で私にターゲットが絞られた…」
検事「ターゲットが絞られた理由じゃないの、それ?」
片瀬「そうですよ。その理由がこの…商売ですよ…」
検事「逆に言うと、そういう人を私が相手すると、こういう変な攻撃があるっていう事を想定しとって欲しいわけですわ。どっちかというと」
片瀬「だから、それを想定して、二重三重に法的に大丈夫っていうのをチェックして頂いたので。結局、法的にも攻撃にならない様に、何度も文章を吟味して、で、出したんです。これで告訴はまずないっていうレベルにして」
検事「いやその公益を図る目的っていうのが、この事を書かなかったら、攻撃がもっと続いている。止める必要があるからやった、効果があったってあなたおっしゃってるわけ。公益を図る目的じゃないじゃないですか。あなたの身を守るための目的でしょ」
片瀬「目的は複数あったんです。目的は複数あって、だからブログの前提として趣旨を書きましたでしょ」
検事「だからあり得るっていう話になるんです、これは」
片瀬「いや、これは自分の身を守るためであって、公益的ではないというのは…」
検事「だから、私にしたら、これはしなくて良かったでしょって。もう警察の方に委ねたんだから、って思っているわけなんです。せやけど、これをせなしょうがない虚偽があったと…」
片瀬「いや、これはね、書く場合には、個人攻撃には絶対ならないように、事実(真実)の摘示と、書くのならば、いろんな人の参考になるように」
検事「書かないって方法があるわけです」
片瀬「書かないっていう方法は、その時点ではちょっと。もう、炎上というか、娘がやられるかもしれないという不安が強かったんですよ、私としては」
検事「だから、その公益を図る目的じゃないじゃない」
※この検事は、複数の目的を同時に実行して達成するという事が成立すると考えていない様子があります。また、ここで「正当防衛」であると認められた場合にも、違法性が阻却される可能性もあります。
片瀬「だから、それは1つの理由であって、実際に出すとしたら、どういう形で出すかというのをまず考えますよね。検討しますよね。出すとした時には、公益も兼ねて…」
検事「公益性があるように、書いて、でも実際の目的はそうじゃないわけですよ」
片瀬「だから、こういうの(事例)があるのを知ってもらう…」
検事「公益性も含めたものを書いただけで、違う?」
片瀬「ちゃんとそのブログの趣旨を説明して、こういう目的で書いています、というのはちゃんと宣言して書いていますよね」
検事「そのままじゃ、炎上して酷くなるっていうのを、あなたは歯止めをかけたかったわけでしょ?」
片瀬「そうです。それでどうせ出すなら…」
検事「抑止効果はあったんでしょ。」
片瀬「きのこ組がこんな事をしましたって書いたって、そんなの書いたってしょうがないし」
検事「分かってますよ」
片瀬「私が告訴した後で、どうしたら告訴できるのですか?とか(質問がきた)。私から言ってないですよ、きのこ組さんが告訴されたって宣伝しまくってたんですよ、自分たちで。それで、私にメールで相談してきたりとか、たくさん来たんですよ」
検事「虚偽告訴だと思っているんだもの、その人たちは」
片瀬「私にメールで相談してきた方は、きのこ組の言動はおかしい、私が一方的にやられていたのを知っていた人で、自分もやられているんだけれども、普通警察で告訴状なんて受け取ってもらえないのが常識じゃないかと思っていたんだけども、スマイリーキクチさんもあれだけ苦労したし、片瀬さんはどういう風な手続きを踏んで告訴をしたのか教えて下さいと、そういうのが沢山来たし…」
検事「簡単じゃなかったでしょ、実際」
片瀬「はい。だからそれを、こうでしたというのを参考にしてもらうために、あの、来たんですよ一杯、教えて欲しいというのが、そういう困っている人達の参考にして頂くためも兼ねています」
片瀬「結局、スマイリーキクチさんも同じなんですよね。『突然、僕は殺人犯にされた』という本を書きましたよね。でもどうせ書くなら他の人の参考にしてもらえるように、公益目的で…スマイリーキクチさんにも、今でも沢山相談が来ているらしいんです。それで最近も動画を上げましたよね。スマイリーキクチさんがネットに。その時にも、話題になっていたので、皆さんのどうやって告訴の受理に至ったかという(質問に)…結局まあ残念ながら19人とも不起訴処分にされてしまったんだけれども、その経緯を公表することが、意味があるんだっていうのを自分でも思ってされた。同じなんですよ、私の考えとスマイリーキクチさんと。それを書くことによって、同じ様な悩みを持っている人達と共有することができるんですよね、情報を。だから、同じです、私も。だから、公益目的も兼ねている」
検事「兼ねているのは分かっているってば」
片瀬「最初の動機はそうだけれど、実際に出す場合は、公益っていうか、いろんな方達の、悩んでらっしゃる方達の、手引書じゃないですけれども、私の場合はこうでしたという。結局、そっちの方が大きくなってくるんですよね、動機として」
検事「向うが売ってきたしょうもない喧嘩を買ったわけよ、言うてみれば」
片瀬「喧嘩を買ったっていうのは、ちょっと解釈がおかしくって…」
検事「あなたの聞き取り方にもよるけれども、それを簡単に言えば、そういう事です」
片瀬「喧嘩を買ったっていうか、喧嘩を買う?」
検事「そういう風にして、要するに、向うの怒りをそもそも…」
片瀬「だから、何もしなくってもエスカレートする人達なんですよ。もう一回、ちゃんと説明しますよ。私がこれを書いたから、彼女たちが逆告訴を決意したって、前後関係が逆なんですよ。自分が取り調べを受けた翌日に、ブログに逆告訴を宣言しているんです」
検事「知ってるよ。何回も告訴しに行ってるもん」
片瀬「だから、これを書いたのが、彼女たちへの挑発ではないんですよ。分かりますか?私のブログに書いたことは、彼女たちを挑発することを避けた形で、自分自身で事実関係を説明して、最終的には、他の方々にも参考にして頂く。結局、みんな知りたいんですよ。どうやったんだろうって」
検事「そのね、きのこ組さんに乗っかっていろいろ言う人はいるけど、本当に良識がある人がね、ほんまにそんな線量バッヂを、あなたが手売りしていると思うかな? 私は全然、思わないんだけど」
片瀬「それはね、スマイリーキクチさんも検察から言われた事ですね。でもね、実際にやる人達って、いるんですよ。おかしな人達だからほっとけって、それは通用しないんですよ。おかしな人達だからこそ、怖いんですよ」
検事「それに対して反論したら、またさらなる反論が…」
片瀬「だから、反論じゃないです、これは。事実の摘示(公表)であって、きのこ組さん、あんた嘘ついた~!とか、そんな事は書いてないです」
検事「そういう相手なんだって。怒ったら、何を言うてくるか分からん相手だって分かってるじゃないですか!」
片瀬「だから、慎重に書いて出しましたよ。それが分かっているから、そうじゃなかったら、ブログ記事を書くのに、弁護士さんの検閲を受けてからなんてしませんよ。分かっているから、そういう事をしているんじゃないですか」
検事「ただね、私らもこなんして捜査でずっとここに来させてもらう事にしたってそうだし、結構やっぱり色々、いろんな人が捜査に時間もかかるし、労力もかかるし、あなた方のその意見があるかもしれない、そのやりとりがある、でもやっぱりこういう変な奴が来たら、変な奴に結局ダッと来て、最後は警察に告訴するしかないっていう人が一杯出てきたらどうしますか?我々もう手が回らないです」
私「ちょっと待って下さい。今のそれはおかしいなぁ」
検事「あなたそうやって書いて、じゃあ最終的には俺らも告訴すればいいんだって。告訴が今、どんどん増えていってますよ、実は。警察官が増えないのに…」
私「それは、私のせいですか? 告訴が増えたのは、私のせいですか?」
検事「この書き込み(片瀬の当該ブログ記事)があって、告訴を持ってくる人は増えてますよ」
片瀬「でも、私のせいで…。これは全体の流れじゃないですか」
※私から念押しをして「私のせいですか?」と聞いていますが、私のブログ記事を告訴する参考にした人達が増えているという担当検事の証言は、このブログが目的とした「公益性」があるという証明にもなっています。
片瀬「ちゃんと刑事罰に値するっていうのを、みんなが広く認識して頂く事で、匿名性の陰に隠れて横暴の限りを尽くす方々がいるじゃないですか。そんなのは幻想ですよっていうか。民事だったら、お金の解決とかで終わっちゃうじゃないですか。お金を払わせて。やっぱり、刑事罰を与えるって事で、一定の…」
検事「言っている事は分かるんです。でも、私らは民事でやる事は民事でやる事の意味もまたあると思ってますし…」
片瀬「私は検討しました、最初。民事だけでやるか、刑事と民事でやるか。やっぱり、ここのレベルになると、刑事でちゃんと刑事罰を課して頂くのが筋だなと思ったんです。1つの筋だと思っているんです」
検事「(「きのこ組」が起訴に)当たるは当たると、私、まあ半分以上はそう思っていますけど、実はね。ただ、それであれば、じゃあ起訴できるかって言ったら、要するにね、先ほど申し上げた様に、そうですね、分かりました、私が名誉棄損した事に間違いありませんて言って、罰金を納めるっていう事は本来可能ですけどね、ただ、その相手の人がね、そんな事を言うとは考えられないことも分かるでしょ。という事は、裁判を行わないといけないんです」
片瀬「ただ、その同じ罪状の内容について、この人はダダ捏ねて裁判になるから止めておこう、それはちょっと」
中貝「ほんとはね、(あなたに対して)一杯色々されている事も分かっているんです。いろんな事を指摘されたりして、その旦那さんの事だったり、お子さんの事だったりという事も、分かってます。この部分の名誉棄損の内容というのは、やはり処罰するレベルとしては罰金が相当だろうと言われるレベルなんです。もし(相手が)認められてね」
片瀬「函館の方の検事さんも分かってらっしゃって、これで行きましょうという事になったんですよね。だから、相談期間がかなり長かったんですよね。最初に告訴状を出してこれでお願いしますって言うんじゃなくて」
検事「そんなのは、我々も知ってます。告訴ってなかなか受けてもらえない。要するに、ちゃんとした告訴の要件が整って処罰価値が見いだせない限り、受けられない。で、結局ね、あなたの方は名誉棄損に当たりませんよというのは、おっしゃる事は分かるけれども、ただ、あっち側にも弁護士がついて、弁護士がついた上で告訴してきとるわけですよ」
片瀬「弁護士が付いたから、付かないから、その内容が有罪になったり無罪になったり」
検事「その弁護士さんは、内容が名誉棄損に当たるって思っているわけです。あなたのやった行為が。だから告訴しているんです」
片瀬「いや普通の、法律家の感覚だったら、これは私の一意見として、起訴に値しないというのは、もう刑法230条の2というのが、名誉棄損を考える上での前提があるんですよ。それによる棄却条件が…。それが分かっていながら告訴を出すっていうのが…」
検事「もうその話はいいです。私も知っている事なので。ただね、そのもう一人の、きのこさんの方に付いている弁護士が告訴してくるって言うことは、ちゃんとその告訴の代理人として付いているって事は、なり得ると思っているからでしょ」
※担当検事は、名誉棄損の要件成立を、辻恵弁護士がそう判断しているからと、そのまま受け入れていたのではないかと思われました。そこで、ツッコミを入れてみました。
片瀬「弁護士さんが付いて出したからって、告訴は全て意味があるわけじゃないじゃないですか。弁護士さんが付いているから、告訴に価値があるわけではないじゃないですか。素人が書いた告訴でも、内容がしっかりしていたら…」
検事「当たり前ですよ。そんな事誰も言うてない」
片瀬「だから弁護士さんが、辻さんが付いているから受理したみたいな言い方はおかしい」
検事「そういう風に聞こえている様だったら、あなた相当理解力が無いわ!」
片瀬「そうですか。あれ~?だって、弁護士さんが付いて、起訴できると思って出してきている告訴状でしょ?てお話しをされたと思ったのですが」
検事「そんな事言ってないよ。弁護士さんは、これが名誉棄損に当たると思ってるって言うただけで。誰も起訴価値があると言ってないし」
※「ちゃんとした告訴の要件が整って処罰価値が見いだせない限り、受けられない」→その理由として「あっち側にも弁護士がついて、弁護士がついた上で告訴してきとるわけですよ」という論建てであったはずです。
続3・「名誉毀損で刑事告訴しました」
-検察が思ったより酷かった(その3)-
に続きます。