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ホメオパシーは効果が無いと判定されている 〜メタ解析の解説〜

ホメオパシー

ホメオパシーを推進する側は「臨床的に効果が確認されている」として宣伝していますが本当でしょうか?

ホメオパシー・レメディの効果については、これまで多くの臨床試験が行われています。ホメオパシー推進側のそうした言い分は「効果が出された臨床試験もある」ということでしかありません。一方で、臨床試験の結果で効果が否定されたものも多数あります。
では、この様にバラバラの結果をどう総合判断したら良いのでしょう?


<メタ解析という判定方法>

過去の様々な臨床試験の結果を総合判定する方法ですが、
まず、過去の色々な臨床試験のデータを集めます。(この中には、ホメオパシー推進側のデータも平等に入っています) その中から実験方法等に不備があり結果が怪しいものを省いていきます。(この選別条件はあらかじめ決められており、選別の途中で恣意的な操作は入りません。どの臨床データも平等に扱われます)
そうして残った信頼できそうな臨床データについて結果を比較検討していきます。

この様な、多数の実験データから総合判定する方法をメタ解析と言います。


ホメオパシー・レメディの効果についての判定結果>

ホメオパシーのレメディーの場合、最も有名で信頼がおけるメタ解析の報告が2005年にランセット誌に掲載されたシャンらの論文です。実験条件がきちんとしている臨床試験ほどレメディーには「効果無し」という結果が出されているのが判明しました。
このメタ解析は110件のホメオパシーのレメディーを用いた臨床データと、比較として110件の従来の薬を用いた臨床データを集めて行われ、総合的にレメディーには「プラセボ(偽薬)以上の効果無し」と判定されました。

ホメオパシー推進側はこの不利な結果を受けて、メタ解析についてよく知らない人達に「たった1報の論文だけでは否定できない」と反論していたりしますが、とんでもない。その内容には膨大な数の臨床データが含まれているのです。

このメタ解析についての詳しい説明はサイモン・シン&エツァート・エルンスト著『代替医療のトリック』(新潮社)に書かれています。この本には、ホメオパシー側のよくありがちなシャンらの論文に対する批判に対しての反論も書かれています。著者の1人であるエルンスト教授は、代替医療の研究をしている医療研究者です。

ホメオパシー推進側は、自分達に都合の良い臨床データだけを選び出して示してきますが、科学者側の方がより誠実に検討した総合的な結果を示しています。
どちらに軍配が上がるでしょうか?