愛知県稲沢市はEM菌を使用した河川浄化活動を廃止

愛知県が実施した「EM菌による河川の環境改善の検証」報告書を以前紹介しましたが、EM菌による浄化効果を確認できないという結論でした。


この検証を行った川が流れる稲沢市では、平成29年度でEM菌の投入を終了することが、「平成29年度 第2回稲沢市環境審議会」で提案されて決定しました。

(会議録より抜粋)

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この審議会で配布された資料を稲沢市に情報開示請求をしたところ、開示をして頂けました。参考資料として公開します。(担当部署によるメモ書きの付箋紙もそのままスキャンしています)

  

・EM菌投入終了が決定された際に配布された資料

資料作成:稲沢市経済環境部環境保全課

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※この資料から、稲沢市は平成29年度に「EM菌等の購入予算」として約130万円を計上していた事が判明しました。毎年同程度の購入費であったと仮定すると、平成14年度から16年間続けられたので、これまでに約2000万円をEM菌等の購入費としてEM関連企業に支払ったと考えられます。

日本全国で河川等へのEM菌投入活動をしてきた団体は多数あることから、こうした活動によるものだけでもEM菌の販売総額はかなりのものになっていると推定されます。EM関連企業の主要な収益源となっていると考えられます。

 

EM菌の河川等への投入を推奨しない見解を表明した福島県に対して、EM関連企業などの人達が「経済的に損害を被っている」と苦情を申し入れたのは、EM菌投入活動によってかなりの収益があるからなのかと、なるほどと納得できます。

 

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