岡山大学の法人文書部分開示決定通知書に対する異議申し立ての内容

「各調査委員会の議事」、「著者から提出された画像」、および「解析を委託した業者に支払った金額」について、開示を要求する異議申立書を提出しましたので公開します。以下は部分開示された文書です。・各調査委員会の議事(文書番号2, 3, 4, 5) 文書2−平…

岡山大学医学部不正調査の問題点3

「岡山大学医学部不正調査の問題点」 http://d.hatena.ne.jp/warbler/20150901/1441033645 では、特に本調査された論文1と論文30に関する調査内容と判定に重大な問題があることを、 「岡山大学医学部不正調査の問題点2」 http://d.hatena.ne.jp/warbler/2015…

岡山大学医学部不正調査の問題点2

SUSPECTED MISCONDUCT IN RESEARCH PAPERS INVESTIGATED BY OKAYAMA UNIVERSITY 2岡山大学医学部不正調査の問題点(http://d.hatena.ne.jp/warbler/20150901/1441033645) では、特に本調査での論文1と論文30のシロ判定に重要な疑いがある事を指摘しました。…

岡山大学医学部不正調査の問題点

SUSPECTED MISCONDUCT IN RESEARCH PAPERS INVESTIGATED BY OKAYAMA UNIVERSITY岡山大学で調査された論文不正疑義http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id4424.html に関して、岡山大学に情報開示請求をして、調査報告書(予備調査・本調査)と画像解析…

批判の難しさと、ネット中傷問題

8/1に、市民社会フォーラム学習会で李信恵さんとネット中傷問題について対談させて頂きました。 http://civilesociety.jugem.jp/?eid=29946 この対談の中で、説明に使った図を2つ紹介します。※言説に対する批判が、人格攻撃と受け止められ易いできるだけ批判…

EM商品のニセ科学性について

※『理科の探検(RikaTan)2015年春号』に寄稿した記事です。 ブログで見やすいように、一部改変しています。<科学であることの基本条件> 科学であることの基本には「他の人達が検証して確かめることができる」というものがあります。「〜したら、こういう…

書評『サイト別 ネット中傷・炎上対応マニュアル』

『サイト別 ネット中傷・炎上対応マニュアル』(清水陽平著 弘文堂)著者は、TwitterとFacebookに対する発信者情報開示請求がそれぞれ最初に認められた「日本第1号事案」の実績を持つ弁護士です。 (このテーマの本を書く著者として、これ以上の適任者はいな…

『研究不正問題―誠実な研究者が損をしないシステムに向けて』の補足

『研究不正問題―誠実な研究者が損をしないシステムに向けて』と題して、 研究不正調査における問題に関する論考を出しました。 http://synodos.jp/science/14270現行システムの欠陥を悪用した場合に、どんな事が可能であるか最悪のケースを想定してみました…

「悪意のない間違い」という誤訳について

STAP細胞に関する研究不正の認定で、不正行為かどうかを判断する基準として、理化学研究所の「科学研究上の不正行為の防止等に関する規程」(平成24年9月13日規程第61号)において、 「研究不正(Research misconduct)」の定義に「悪意のない間違い…

『石の虚塔』と研究不正

『石の虚塔』(上原善弘著 新潮社)の書評として、研究不正に関する部分を抽出してまとめてみました。敬称略・捏造を行った人物:藤村新一(相澤忠洋に憧れる)「神の手」「ゴッドハンド」 ・お墨付きを与えた権威:主に芦沢長介(過去に相澤忠洋を大抜擢し…

新聞報道とEM菌(3)-2007年〜2014年のまとめ-

<関連記事> 新聞記事とEM菌(1)−データ解析編− http://d.hatena.ne.jp/warbler/20130428/1367118998新聞記事とEM菌(2)−考察編− http://d.hatena.ne.jp/warbler/20130428/1367131822新聞記事とEM菌−データ更新 http://d.hatena.ne.jp/warbler/20140118…

ネットでの匿名告発の問題点

2014年の年末にネットで大量の論文疑義(主に画像の不適切な使い回しの疑い)が出されました。 その疑義をまとめて紹介している一部のブログでは、私が最初に気付いた時点では、[顔写真]というリンクがあり、疑義をかけられた論文著者達がまるで「晒し者」…

(参考)STAP細胞論文まとめ−Nature Article論文

※既に撤回されたArticle論文ですが、先にUPした理研の調査報告書を理解する上での参考用に、STAP細胞の主論文であったこの論文内容をまとめたものをUPしておきます。 (EDと略しているのは、Extended Data Figure)Stimulus-triggered fate conversion of so…

理研外部調査委員会報告の内容整理2−STAP論文の不正認定

STAP細胞論文に関する理研外部調査委員会報告のSTAP細胞に関する解析結果の内容整理をしました。 (*を付けた文章は、私のコメント)理研外部調査委員会報告の内容整理1−STAP細胞の正体はES細胞 の続き http://d.hatena.ne.jp/warbler/20141230/1419934465…

理研外部調査委員会報告の内容整理3−STAP論文で不正認定されなかった項目

STAP細胞論文に関する理研外部調査委員会報告のSTAP細胞に関する解析結果の内容整理をしました。 (*を付けた文章は、私のコメント)理研外部調査委員会報告の内容整理1−STAP細胞の正体はES細胞 http://d.hatena.ne.jp/warbler/20141230/1419934465理研外…

理研外部調査委員会報告の内容整理1−STAP細胞の正体はES細胞

STAP細胞論文に関する理研外部調査委員会報告のSTAP細胞に関する解析結果の内容整理をしました。資料:理化学研究所「調査報告」平成26年12月26日 研究論文に関する調査委員会 •調査報告書(全文)http://www3.riken.jp/stap/j/c13document5.pdf •調査報告書…

デマ訂正のコストと炎上商売

荻上チキさんのツイートより http://twitter.com/torakare/status/543241953018527744 (確認したけど、たかしのネット番組で、また僕が言ってないことを言ったことにしてるのね…。訂正コストばかりがかかって何も得るものなく、マジきりがない)2014-12-12 …

最近の名誉毀損による刑事告訴の動向など

「名誉毀損の刑事告訴のハードルが高いのは、起訴率が1割未満と低いので警察が受理したがらないからだ」という説がネットで検索をするとちらほら出てきたので、本当にそんなに起訴率が低いのか調べてみました。法務省の検察統計データをダウンロードして、年…

名誉毀損で刑事告訴しました

※ネットにおける執拗な誹謗中傷行為に悩まれている方達の参考にもなると考え、刑事告訴までの経緯をUPします。 今年の4月半ば以降、「きのこ組組長」を名乗る人物から一方的な事実無根の中傷と罵倒を中心とする嫌がらせ行為が続いていました。 「きのこ組組…

元調査委員の研究論文の疑義に関する予備調査結果についての検証

2014年9月19日、理研から石井俊輔上席研究員(石井分子遺伝学研究室)が責任著者をつとめる研究論文2報についての疑義についての予備調査の報告がありましたので、これに関する検証を行いました。 http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140919_1/・石井俊輔…

論文不正に関する不適切な画像処理について

科学論文での不適切な画像処理について、標準的な見解を示した論文があります。 What's in a picture? The temptation of image manipulation Rossner and Yamada JCB 166 (1): 11 Published July 6, 2004 http://jcb.rupress.org/content/166/1/11.full2005…

整体やカイロプラクティックによる頸椎への施術の危険性について

大阪で今年6月2日に、「免疫力を高める」等と宣伝される代替療法によって、首を強くひねるなどの施術を受けた生後4か月の赤ちゃんが施術の途中で呼吸が止まって意識不明になり救急搬送されましたが、低酸素脳症による多臓器不全で6月8日に死亡していた…

2014年6月16日 若山照彦教授の会見メモ

参考として、6月に行われた若山さん会見の質疑応答での、若山さんの応答についてのメモをUPしておきます。※その後の解析で、STAP-SC FLSのGFP遺伝子挿入位置が15番染色体ではない可能性が判明しており、この件については別の記事で解説しています。http://d.…

STAP現象の検証実験に関する会見記録 2014年4月7日と8月27日

<STAP現象の検証実験> 4/7日と8/27に行われた会見での、質疑応答での検証チーム側の応答の内容について「記録」としてまとめました。 記事が長くなってしまうので記者側の質疑は省きました。 (坪井理事、相澤特別顧問、丹羽プロジェクトリーダー、小保方…

2014年8月27日の理研のアクションプランに関する記者会見の記録

<研究不正再発防止をはじめとする高い規範の再生のためのアクションプラン> 8/27に行われた会見での、質疑応答での理研側の応答の内容について「記録」としてまとめました。 記事が長くなってしまうので記者側の質疑は省きました。(野依理事長、川合理事…

ヘンドリック・シェーン事件の経緯

本日、NHKアーカイブスでNHK BSスペシャルの『史上空前の論文捏造』が再放送されました。 論文不正の事例研究として、とても参考になります。この番組のディレクターである村松秀さんが取材内容をまとめた著書『論文捏造』(中公新書ラクレ)からも引用させ…

若山さんの記者会見(2014/6/16)の配布資料にあるPCR解析データ

2014年6月16日の若山さんの記者会見で配布された資料にある、遺伝子解析データです。 (会見後、この解析をした第三者機関は、放射線医学研究所であると判明) 解析に使用したPCRプライマーのDNA配列はまだ未公表です。若山さんと理研CDBから、より詳しい情…

Nature誌のSTAP細胞論文取り下げ告知文に関する経緯について

若山さんとやりとりした結果、STAP細胞論文取り下げ告知文に関する混乱の経緯が判明しました。若山さんがNature誌に送った取り下げ理由(5)のSTAP幹細胞の遺伝子解析の結果について説明した英文が誤読を招くもので、それによって若山さんが意図した意味ではな…

NATROM本『「ニセ医学」に騙されないために』解説文

NATROM(なとろむ)さんの著書『「ニセ医学」に騙されないために』に収録されている解説文を出版社のご厚意により、無料で公開します。[解説] 15年程前になりますが、私の知人のAさんは妊娠中に初期の乳がんと診断され、出産後すぐに乳房温存手術を受けま…

6/16の若山教授の会見で判明した事など−STAP細胞がES細胞である可能性について

基本情報:若山さんは、STAP細胞に関する実験で、キメラマウスの作製とSTAP幹細胞・Fgf4誘導幹細胞の樹立を担当。この記事で、 Nature Article論文とは、 Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency Nature 505, 641–647 (30 J…